英語の資格として有名なTOEICですが、私自身はTOEICそれ自体の勉強というものを殆どしておりません。TOEICの為にした勉強といえば、TOEICの過去問を解いたぐらいです。(但し、私なりの復習法を使って、繰り返し過去問を解き続けました。ご興味のある方は詳しくはこちらの投稿をご覧ください。)では何をしていたのか、というと私は英語の地力を高めることでTOEIC970点に辿り着きました。

英語の地力を高めるために私は、洋画を使った学習をしておりました。ここではステップに分けて説明申し上げます。
第一段階は、洋画を字幕なしで一通り見る。正直このプロセスが一番楽です(笑)。この段階では特に英語を理解しない様にします。最初の内は全くわからないでしょう。ただ、学習サイクルを回していくと段々と英語が分かるようになっていきます。そうすると、学習の為のモチベーションになってきます。それがこのプロセスの最大の目的です。ですので、ただリラックスして洋画を楽しんでください。
さて洋画を一通り見終わったら、今後は洋画を10分毎に分割します。そうしたら、この後に示すプロセスを各10分に対して行ってください。最初の10分に対してプロセスを全て完了したら、次の10分に同じプロセスを行っていくという手順です。
では10分の区切りに対して何を行っていくかというと、先ずは字幕ありで10分の映像を見てください。今回は映像を途中で止めたり戻したりして、登場人物が何を言っているかを正確に暗記してください。暗記し終わったら、次のステップです。
たった今覚えた10分の映像を字幕と共に流しながら、登場人物の台詞に合わせて英語を発音します。所謂シャドーイングという学習方法ですが、より感情をこめてシャドーイングを行うことがポイントです。このシャドーイングを完璧になるまで行います。
シャドーイングが完璧になったら、最終段階です。映像を字幕なしで流しながら、シャドーイングを行います。ここまでのプロセスが完璧になっていましたら、この最終段階は簡単だと思います。総仕上げのつもりで行いましょう。

このプロセスを一本の洋画に対して行うと、大体2時間の長さの映画だと毎日1時間で1ヶ月くらいかかります。長いと思うでしょうか?でも、これを一年行えば年に12本完璧に英語が分かる洋画が出来るのです。わくわくしませんか? そもそも英語の勉強を私が始めた動機ですが、私は香港留学中に初めて英語に触れる機会を得ました。それまで英語を喋れると思っていた私でしたが、その授業で全くと言っていいほど英語についていけず、心が折れました(このあたりの経験は別記事でお話出来ればと思います)。その際に編み出したのが上記勉強方法です。これを繰り返すことで、一年後には何とか授業でも英語で発言出来る様になりました。